鹿児島県は食の宝庫です。今こそ、「安心・安全」な食材を皆さまの食卓にお届けするべきと考えています。

鹿児島県は、総農家数88,904戸、耕地面積 125,400ha(農林水産省 農林業センサスH17.2、耕地及び作付面積統計 H17.7)と、九州管内では第1位、全国でも上位にあります。

また本県は、例えば畑地では、全国2位にあり3位以下と大きく変わりがないことから、北海道を除けば、日本国土の特性を考慮した生産体制の先駆的モデルとなり得る要素を持っています。

食料自給率においては、カロリーベースで78%、生産額ベースで209%(農林水産省 平成16年度食料自給率レポート)と全国上位にあります。このことは、本県にとって農林水産業が県としての基幹産業であることの証でもあり、南北600kmに広がる豊かな自然環境と伝統文化により、培われてきた大きな財産ともいえます。

しかしながら、社会情勢の変化、産地間競争の激化、農山漁村の過疎化・高齢化に伴う担い手の減少などにより、農林水産業を取り巻く情勢は厳しさを増してきています。平成20年3月12日に本県が発表した集落状況調査(速報)によると、全6782集落のうち「限界集落」は、258集落あり、集落の高齢化に伴い、耕作放棄地の増加も著しいとの課題も上がっています。従って、休耕地、耕作放棄地の開墾・再開なども含めた、より効果的な新しい施策が求められているところです。

世界的な食に対する「安心・安全」への懸念が渦巻く中にあって、本県の出荷する農作物類においては、全国で初めて豚肉のトレーサビリティを導入しその手法を全国各地へ広めたり、「かごしま黒豚認証制度」という独自の認証制度を設け、その品質を維持・保証したりしており、その取組は各地で高い評価を得ています。また日本国内のみならず海外においても、茶の輸出において、その品質を高く評価されています。

このような背景・情勢を踏まえ、本県の「安心・安全」な食材を世界に広くPRし、国内出荷・販売のみならず、世界を見据え、輸出品目、輸出量を増大させるべく、適切な手順・規範を確立し、鹿児島県ならではの農林水産業の優位性をさらに助長し、次代を支える担い手作り、付加価値の高い産地作りを目指す事を、私たちイーデザインは取り組みます。